ケロパパ プロフィール

20xx-xx-xx
楽器としてのこだわり(目指す音質)

楽器として目指す音質について。
「子供に買ったけど、これって楽器として充分イケるんじゃない?」
 と、音楽好きのお父さんに言わせるレベルを目指します。

本音としてはもっと上を狙ってるんだけど、最初からあまり大風呂敷を広げて
実現できないと不味いのでこの程度にしておきます。(^^;

ここで電子楽器の音質が、どこで決まってくるかを考えてみます。
音が出るプロセスは、
音源データ→再生→増幅→スピーカー の順を経ます。
この中の一番レベルの低い部分で音質が決まることになります。

d まず音源データについて。
最近の電子楽器の音の元は、元々電気信号である信号を使うものに加え、アコースティック楽器等の音を録音したデジタルデータを再生して使うやり方(PCM音源)が多いようです。ケロミンでもPCM音源を使いますが、この音のデータは元の音が良くて、なおかつ良い録音装置で取ったデジタルデータを使えば、ケロミンのような携帯型のものであっても最高の品質を持たせることが出来ます。

次に再生。
再生とはデジタルデータを電気信号に変換することを指しています。この部分はD/Aコンバータと呼ばれる半導体の性能で決まってきます。ここはiPodや携帯型のCDプレーヤーに使っているレベルの半導体を使います。オーディオマニアに言わせればいろいろあるのですが、最近の携帯音楽機器並で良しとすればここが問題になることは無いだろうと思います。

増幅
アンプですね。最近のアンプは、電気信号を大きくすることに関して殆ど文句の付け所が無い性能を発揮することが出来ます。もちろん携帯型であれば音の大きさには限界はありますが、音質としてはまず問題ありません。

スピーカー
ここが音質の一番の要点になってきます。一般にスピーカーは高級なものほど大きくなる傾向があります。人間の聞ける低音は20Hzまでと言われていますが、一般の家庭用のオーディオ装置では再生できる下限は50Hz程度です。これを如何に20Hzまで下げるかがオーディオのお金のかけ所の一つになっているわけです。大きければ大きいほど低音の再生に有利になります。
ステレオはどの様な曲を聴くかはユーザーが決めることであって、作り手側では限定することが出来ませんが、ケロミンは楽器ですから出す音の下限は作り手が決められます。ここが音質を確保する上での大きなメリットなのです。
最初のケロミンはヴァイオリンの音を出しますが、ヴァイオリンが出せる音域の下限は、ト音記号の楽譜の低い方のドのその下のソです。周波数で言うと197Hzになります。単純に考えれば、ある大きさのスピーカーが50Hzまで出せるとしたら、一辺の大きさがそのスピーカーの約4分の1の大きさ(体積は61分の1)のスピーカーでも同程度に197Hzの音が再生できます。ですから小さなスピーカーでも良い音を出せる可能性があるのです。


スピーカー
最近はパソコンで音楽を聴くことが普通になってきたようで、パソコン用のスピーカーにも良いものが出てきています。これらはモニタの両脇に置くのが一般的ですから従来のオーディオ用よりも小さいのでケロミンに使うスピーカーのベースにうってつけです。
大型電気店の店頭には、各種のスピーカーを比べて聴くことが出来るところもありますが、周囲の騒音や音源の種類の違いで、電子楽器に向くかどうかの評価はその場では出来ません。結局ネットで評判を調べて、音質の良さそうなものを買ってきて、自室でじっくり評価して絞り込みました。
1ペアが安いもので2千円ぐらいから高いものは4万円ぐらいまでいろいろ買いました。何種類も買ったので今はPCのモニタの周りはスピーカーがゴロゴロしています。

ケロミン用スピーカーの条件としては、
1,音質が良いこと・・・絶対に譲れない
2,小さいこと・・・・・大きいとパペットの中に収まらない。
3,軽いこと・・・・・・重いと演奏者の負担になる
  その代わりに低音には目をつぶる。

これらの条件をほぼ満たすものも見つかって、スピーカーについても何とか目処は付きました。
低音と音の大きささえ別にすれば、音質としてかなり水準の高い楽器が出来るポテンシャルが見えたと言うことです。
製品にまとめるに当たってはそのポテンシャルを実際の音質に結びつけるノウハウ的なことも必要になりますので、これだけで高音質が約束されるわけではありませんが、しっかりチューニングすることで良いものが出来ると考えています。